iPhone XSを買って楽天モバイルとドコモで使ってみた
どうも、はるかなぎです。
世間ではiPhone12フィーバー真っ最中ですが、自分は最新の12ではなく、敢えて型落ちで安くなっているXSを手に入れました。

何でXSにしたの?
直衣とか一級の差袴とか装束関連色々と購入しまくって金ないから。
XSもすっかり型落ちになり、価格が落ちてきたのと、楽天モバイルのeSIMが使えるiPhoneで一番安く手に入りそうなのがXS/XRだったからです。サブ機として使う予定なので、最新の12とかは要らないかなという判断。XRはちょっと大きいのでXSを選択。
楽天モバイルでは0円で貰ったRakuten Miniを使っていて、一応ガジェット界隈では(例のLTEバンド問題を除けば)あまり評判が悪くもなさそうな感じですが、個人的には小さすぎてテザリング以外の使い道を見いだせず・・・
ちょうど楽天モバイルがeSIM含め、SIM再発行手数料を無償化したのもあり、試してみたくなりました。
実際にeSIMで使ってみた
手順は公式でも案内されているので、こちらをご覧ください。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/guide/setting/ios/index.html?tab-list=tab-menu2&l-id=guide_iphone_setting_ios-tabmenu2
なお、楽天モバイルはのキャリアプロファイル(構成プロファイルとは別です)はiOSに組み込まれていないので、4G表示ではなくLTE表示となります。
電波はどう?
楽天なのでまだまだ狭いです・・・
加えて、パートナーエリアもBand18のみなので、完全に圏外になってしまう場所も少なからずあります。
ドコモ回線で一切通信したくないというわけでなければ、以下のようにドコモ回線と併用する設定にしたほうがいいかもしれません。
設定画面はどんな感じ?
以下のように、「モバイルデータ通信」と「デフォルトの音声回線」でどちらの回線を使うかを選択できます。

「モバイルデータ通信」の方には「モバイルデータ通信の切替を許可」という項目があり、これをONにすると、楽天回線が圏外の時は自動的にドコモ回線でデータ通信を行います。

d払いは使えた
多分ドコモ系のサービスと併用できるかが気になる人もいるかと思います。
その中でも、ドコモ回線を使っている人だけspモードでの接続を要求されるという制限がかけられているd払いを試してみました。
結果的には初回のログインだけspモードで接続して済ませれば、あとは問題なく楽天回線で使えました。

ただ、このd払い・・・肝心なときにログアウトされていて再認証を求められるというパターンが多く(個人的な感覚)、この時には再度spモードに切り替えてログインしてあげる必要があります・・・いざ会計というタイミングでやらかすと諦めて他の決済手段を使う羽目になるか、後ろから白い目で見られる羽目になるので注意が必要です。
d Wi-Fiはいけるか【11/1追記】
d Wi-Fiですが、SIM認証は使えず・・・どうやらモバイルデータ通信に使用しているSIMを認証に用いるようで、音声側のドコモのSIMで認証してくれないみたいです。

一応モバイルデータ通信をドコモに切り替えればSIM認証が使えるようになりますが、使う度に設定を変えるのも面倒です。
なので、設定を楽天モバイルのまま変えずに自動的に認証できないか試したところ、やや面倒な手順を踏む必要がありますが、方法がありましたので、手順を紹介します。
基本的な手順はドコモが公開している「dアカウント設定アプリからのd Wi-Fi接続方法」に従います。
https://www.nttdocomo.co.jp/service/d_wifi/usage_smt.html
何はともあれ、dアカウント設定アプリをApp Storeからダウンロードします。
ダウンロード後、dアカウントでログインを行います・・・が、この時
「ドコモのSIMを認識していない状態」
で行ってください。
というのも、このdアカウント設定アプリ、音声/データ問わず、ドコモのSIM(ドコモ系の格安SIMも含む)を認識している状態だと、d Wi-Fiの設定メニューが表示されないという罠があるためです。(ドコモのSIM挿してるのならSIM認証で使えということらしい・・・)

この「ドコモのSIMを認識していない状態」にするには、設定→モバイル通信→モバイル通信プランのドコモの電話番号の項目→この回線をオンにする の箇所をオフにすればOKです。もしくは、一時的にSIMを抜いてしまってもOKです。

この状態でdアカウントを設定すると、d Wi-Fiの設定メニューが表示されます。既にインストールしていた場合は、ここで再認証を求められるので、再認証すれば、d Wi-Fiの設定メニューが表示されます。これでも出ていない場合は、そもそもd Wi-Fiを契約しているか確認してください。(少々ややこしいですが、d Wi-Fiとdocomo Wi-Fiは別のサービスですので、docomo Wi-Fiを使っている場合も、改めて申し込む必要があります)
あとは、公式の手順と同じように設定し、接続できればOKです。途中でダイアログが表示されますが、接続をタップしてください。

この後、ドコモのSIMを戻すと、d Wi-Fiの設定メニューは表示されなくなりますが、この設定はiPhoneのWi-Fi設定に追加されるため、以降はドコモのSIMを認識した状態でも自動的に認証してくれるはずです。
+メッセージも使えた
使っている人がどれだけいるのかよく分からない+メッセージについては、d払いと同様に、初回の設定のみspモードで済ませればあとは問題なく楽天回線で使えます。

ただし、ドコモ以外の+メッセージは未検証です。
欠点
今の時点だとまだまだ欠点はあります。
まだまだエリアが狭い
まぁ、言わずもがな。
my 楽天モバイルのアプリがない
my 楽天モバイルのアプリは、2020年10月現在、Android版しか存在しません。ただし、Rakuten Linkのアプリはあるので、こちらは使用可能です。(使う予定は無いので入れてないですが・・・)
なお、AppStoreに楽天モバイル SIMアプリというアプリが公開されていますが、これは既に新規受付を停止している楽天モバイル(MVNO)向けのアプリで、現行の楽天モバイル(MNO)では使用できません。実際にこのアプリでログインすると、以下のように契約が無いと怒られます(汗)

楽天エリアかパートナーエリアかの判別がしづらい
楽天モバイルで使用されている周波数帯はBand3(楽天エリア)、Band18(パートナーエリア)の2種類で、パートナーエリアでは5GBまでという制限があります。
Rakuten Miniを使っていたときは、自作のバンド確認アプリで確認していました。

iOSではそういったものを作ってない(そもそも作れるのかも不明)ので、フィールドテストモードで確認します・・・と言いたいところですが、実はデュアルSIM環境だとこれも少々厄介です。
というのも、ドコモ回線側の情報が出ることもあり、見分けるのが少々面倒だからです。
フィールドテストモードは、電話アプリで「*3001#12345#*」と入力し、発信ボタンを押下すると画面が切り替わるので、タブを切り替え、LTEの「Serving Cell Info」を開きます。
一応この画面から分かるのですが、ここでどちらの回線かの情報を見分ける必要があります。

一応手掛かりはあり、sel_plmn_mncという項目を見れば、見分けられそうな感じです。この項目が11または50であれば楽天回線の情報が出ていると判断できそうです。加えて、楽天エリアかパートナーエリアかを見分けるのであれば、11であれば楽天エリア、50であればパートナーエリアであると判断できそうな感じです。
ただ、音声回線にドコモではなくau(もしくはau系のMVNO)を使用している場合は、音声回線と楽天のパートナーエリアを見分けるのは困難かもしれません・・・
なお、本来はsel_plmn_mccと組み合わせて見るべきものではありますが、国内キャリアは全て440ですので、こちらは見なくても大丈夫です。
通話中にデータ通信ができない
楽天モバイルがというより、これはDSDS/DSDV端末全般に言える欠点です。iPhoneを含め、国内で売られている殆どのデュアルSIM機は、DSDAには非対応(確か現時点で技適があり、DSDAに対応しているのはHUAWEI P30くらい)なので、以下のように通話中は、もう片方の回線が圏外状態になります。

通話中のSIMでデータ通信をしても良いのであれば、前述の「モバイルデータ通信の切替を許可」をONにすれば、一応データ通信は可能です。
総評
楽天モバイル自体まだまだエリアが狭いので、代わりの通信手段を確保していないと、実用は厳しいかなという感じです。
一応キャンペーンで1年間無料なので、半分お試し感覚で使うのがよさそうです。メインはXPERIA 1(802SO)ですが、しばらくこれで使ってみようかなと思います。
こういう時に端末1台でしか使えないLINEの扱いに困る・・・